アメリカの銀行のバンク・オブ・アメリカが、現金処理の効率を改善するためにブロックチェーン技術を使ったシステムを特許化することを目指していることが明らかになりました。
この特許は、もともと2017年6月に提出されている「データベアリング記録によって制御される銀行システム」をベースとして開発されており、「動的かつ適応可能な動作機能を提供するための現金処理装置の展開、構成、および利用に関する」システムになっているようです。
バンク・オブ・アメリカは、銀行の膨大な業務にわたる現金処理義務の側面には依然として通信上の問題があると説明し、ブロックチェーンがこれらを緩和するのに役立つことを示唆しています。
特許文書には、「現金処理装置は、現金の引き出しおよび預け入れを容易にするなどの様々な機能を提供するために、オペレーティングセンターおよび他の場所で使用されうる」と記載されています。従来型のシステムについては、「多くの場合、そのような現金処理装置を銀行業務および他の業務をサポートする一方で、現金処理装置および様々な関連するコンピュータシステムの効率的かつ効果的な技術的運用を最適化する技術インフラストラクチャと統合することは困難である」と特許申請しているシステムの必要性を強調しています。
バンク・オブ・アメリカは、過去2年間でブロックチェーンの分野で特許を取得するための取り組みを強化してきました。2018年11月に、同行はブロックチェーン関係の特許を50以上保有していることが公表されています。
バンク・オブ・アメリカは、ブロックチェーン技術に本腰を入れている一方で、暗号通貨についてはリスク回避的な姿勢をとっています。
このような金融機関によるブロックチェーン採用の動きも、今後より大きくなっていくと期待されています。